遅かった紅葉も終わりにさしかかり、冬の足音が次第に大きくなってきました。天候が読めない日がつづきますが、合間をぬうように山に入ります。
【12月の予定】
●山の手入れなど
12月21日(土)13時〜16時;次年度以降火入れ地候補地踏査、荒廃竹林伐開整備・藪払い
12月28日(土)10時〜15時:荒廃竹林伐開整備・藪払い
12月29日(日)10時〜15時:荒廃竹林伐開整備・藪払い11月12日(火)13時〜16時:竹林整備と山の手入れ(灌木除伐と草刈り)
●その他
12月14日(土)〜15日(日)徳島県方面調査取材
●フィールド調査・資料調査・資料整理
☆美保関周辺民俗調査(運搬、山の道具)…火曜日を候補日として
☆図書館地域資料整理…月曜日を候補日として(雲南市内図書館)
※上の日時以外でも活動はやっています。参加希望の方は個別に対応しますので、曜日などおよその希望日時をお伝えください。天候等により直前に変更する場合もあります。よろしくお願いいたします。なお、場所の記載がない日はダムの見える牧場で行うものです。
※内容と時間は天候や参加状況などによって適宜アレンジして行います。
◉活動内容
各回、以下のものの中で適宜行います。
1.放棄竹林の伐開……竹の伐採、運搬、消炭づくりなど。複合林あるいは草地への転換、または気持よい竹林に生まれ変わらせるためのいろいろ。森づくりでもあります。
2.森の声を聞く……「竹切っていいかあ」「火入れていいかあ」。森の声を聞くという観察の時間。めざすところは野外博物館。自然がめぐり、風と虫と鳥と牛と人と水が、協調しながらつくる、多様性に満ち満ちた「谷」をつくっていきます。
3.焼畑へむけてのこと……年に1〜2回、火入れをする山野の整備です。材の伏せ込み(竹や木の枝などを積み増しします)や防火帯づくりなど。水をタンクにためたり、ホースをまわしたりなどいろいろ。
4.火入れ……山に積んだ材に火を放ち延焼させます。きたる2024年は春に1回、夏に1回を予定しています。見学や調査も受け入れています。
5.作物を育てる……育てるというよりは見守ること。焼畑は基本的には畝立てもなにもしません。草をぬいたり、牛が畑に入らないような柵をもうけたり、間引きしたりということ。
6.収獲する……実験的な活動ですので、多種多品目栽培です。穀類、野菜類を育てますので、収獲後の脱穀選別調整や料理の試作なども。
7.野山のごちそういただきます……自生する木の実や山菜などを、観察しながら採取します。
8.竹を使ったあれこれ……紙をつくったり、竹筒を火にかけておいしいものをつくって食べたり。器づくりや箸づくりなども。
9.地域の食文化調査としての、聞き書き調査。その他民俗・歴史・文化の調査と関連ボランティアなど。
※天候不順の場合、中止または屋内での活動となります。
◉場所
ダムの見える牧場
島根県仁多郡奥出雲町佐白529−1
◉申込・問合せ
森と畑と牛との問合せフォーム、または奥出雲山村塾の申込みフォームからお申し込み・お問い合わせください。返信をもって受付とします。
・奥出雲山村塾の申し込みフォーム(ページの中ほどに記入欄があります)
https://s-orochi.org/public/archives/2031・森と畑と牛との問合せフォーム
http://s-orochi.org/mhu/contact/ファックスでも受付ています。
FAXNo. 618-8921-4124
・要記載事項
氏名
住所
本人連絡先と緊急連絡先(家族、学校など)
参加希望日
動機・希望(やりたいこと、できること、できないことなど)
◉参加費
無料
◉持ち物・服装など
※夏季はかなり汗をかきますが、疲れたら木陰でひとやすみ。着替え、タオルはほぼ必須です。
冬季でも動くとけっこう汗をかきます。通常のレインウェア+αを用意して、現地で適宜調整してください。また竹を運んだりすると泥などでかなり汚れます。
手袋(できれば革製。大きめのもので二重にするなどでもOK)などは濡れること前提で複数用意し、ゴム手袋が一組あると役立ちます。
・長袖と頭部を覆うバンダナや帽子、タオル等(肌と頭部が隠れる服装)とレインウェア(雨風をしのげるもの)
・斜面でも滑りにくく歩きやすい靴や長靴
・手袋や軍手など手を保護するもの
・水分補給用水筒やペットボトル等(夏季はおおめに)
・夏期には虫除け(携帯用蚊取り線香、スプレーなど…)。
※以下はある人は持参いただけるとよいです。こちらでも用意はあります)
・ノコギリ、ナタ(モウソウチク、低灌木伐採)
・ヘルメット
◉主催
森と畑と牛と/奥出雲山村塾/里山管理研究会
◉山墾りとは
やまはり、と読みます。荒廃した山野を切り開くこと。開墾の墾をはるとよむのです。万葉集の時代にまでさかのぼる古語ではありますが、今の時代にあっても身に染み入るような語感を有しています。
「開墾は藪を刈り払って墾す(はらす)時に……」とは、吉野せい『洟をたらした神』に収められた「春」の一節。はるとは、払、遙、原、そして春の語幹となっているように、はらいのけてはるかみわたせるようにすることの義をもちます。