■助成の趣旨
私たち公益財団法人日本対がん協会は、がん患者さん・ご家族への支援活動への助成を、新たな形でスタートします。最長3年間の継続助成に加え、活動の遂行力や団体力の強化を後押しする伴走支援にもより力を入れ、団体の中長期的な活動の発展を支えてまいります。
これまでの助成の機会を通じて、私たちは実感したことがあります。それは、ひとつの活動が社会に根づき、そこから支援の輪が広がっていくことで、がんになっても、一人ひとりが希望をもって生きることのできる社会につながっていくということです。
がんを取り巻く問題の解決には、時間がかかることもあります。だからこそ、中長期での視点を持って継続的に活動に取り組む力と、それを支え合うネットワークが必要です。私たちは、助成団体の皆さんと「助成する側・助成される側」という関係を越えて、最長3年間という時間を共に歩み、学びあえるパートナーとして、協力していけることを願っています。
がんになっても希望をもって生きることのできる社会へ。ともに、その未来を育み気づいていきましょう。
■この助成の特徴
1. 資金的支援(助成金)に加えて、助成活動の円滑な実施や団体の成長をサポートする伴走型の支援もあることが大きな特徴です。
2. 最長3年間にわたる継続助成を通じて、団体の皆さんが中長期の視点で活動計画を立て、実践し、成果が広がるプロセスを応援します。
3. 助成3年目には助成額が最大100万円に増額するステップアップ方式の助成で、活動の広がりや深まりに合わせて、さらに発展していくことを応援します。
■助成対象となる活動
次の要件を満たす活動を対象とします。
1.日本国内の、がん患者・家族の支援を推し進めるための活動
2.新たな活動の立ち上げ、または既存の活動の拡充を図るもの
※日本対がん協会「がんアドボケート活動助成」の過去の採択団体については、「新たな活動の立ち上げ」に限り、対象とします。
※日本対がん協会との共同主催の活動は、対象外とします。
特に、以下のテーマの活動を重点的に募集します。
・多様な背景から取り残されがちながん患者・家族への支援(例:地域格差・経済格差・属性による不利益、高齢のがん患者、障がいのあるがん患者、ヤングケアラー等)
・希少がんに関する認知度の向上と理解の促進
・がん患者・家族のQOL(生活の質)の向上を目指す活動
・喪失と向き合う人に寄り添うグリーフケアの普及・啓発、支援の場・仕組みづくり
・若年層を対象とした「がんとの共生」への意識を育む活動(がん教育の推進)
■助成対象となる団体
次の要件を満たす団体を対象とします。
民間の担い手が成果を出し、社会活動が広がることを目指すという本事業の趣旨を踏まえ、一定の活動実績があった上で、その成長・発展を目指す段階にある団体を対象として想定しています。
1. 日本国内で活動する民間の非営利団体(NPO法人、任意団体等)。法人格は問いません。
2. 2年以上の活動実績がある団体
3. 前年度の団体の活動報告と会計報告を提出することができる団体
4. 申請する助成活動に複数名で取り組むことができる団体
5. 「助成団体に求められる義務」に同意いただける団体
※要件を満たさない場合も、相当する活動実績を有する団体には申請を認める場合もあります。事前にお問い合わせください。
【助成対象とならない団体】
・営利目的の団体
・医療機関が運営を行う団体
・企業のCSR(社会貢献活動)の一環で設置された団体
・政治、宗教活動を主たる目的とする活動団体
・反社会的勢力および反社会的勢力と密接な関係にある団体
・特定の治療法(科学的根拠の乏しい治療方法や特定の治療方法のみを正当とする立場)を強く支持・推奨し、広く中立的な情報提供や支援を目的としていない団体
・
日本対がん協会の理事、監事、評議員が所属する団体
・本助成事業の
審査委員が所属する団体
■助成期間・助成金額
・助成期間:2026年4月1日~2029年3月31日まで
・1団体あたりの年間最大助成額:1年目50万円、2年目50万円、3年目100万円
・採択団体数:最大5団体(予定)
【ご留意いただきたいこと】
・3年間の継続を確約する助成ではありません。毎年の審査を経て助成の継続を決定します。
・助成金額は年度ごとに、申請される活動計画、収支予算、前年度の成果を審査の上、決定します。
・2年目の継続助成への申請は2026年12月中旬頃までに提出いただきます。2年目の申請にあたっては1年目の活動の前半6か月間に、ある程度の成果を出せる活動計画が必要です。
・本助成活動により剰余金(利益)が発生した場合は、翌年度の助成活動に活用いただきます。
・使用しきれていない助成金が発生した場合は、助成終了後に返還いただきます。
■助成の対象となる経費
・活動に直接関連する経費であり、領収書等によって支払内容と金額を報告できる経費であること。
・原則、助成期間内に発生し、その年度の4月末までに支払完了する経費。
・詳細については、「申請書_様式3_収支予算書.excel」内のシート「※注意事項」を、必ず事前にご確認ください。
【助成の対象とならない経費】
・団体スタッフの人件費。団体スタッフが講師を務めるような、内部講師への謝礼。
・団体の運営費用(例:事務所の家賃や光熱費、団体の固定電話料金など)
・資産となるPC、モニター等OA機器の購入費
・企画そのものを外部業者等に委託する「企画代行」にあたる費用
・旅費交通費のうち、電車のグリーン席料金や航空機のファーストクラス料金等の特別設定料金
・会議費の範囲を逸脱し、社会通念上「接待交際費」に当たるもの
※3年目は団体スタッフの人件費が一部経費対象になります。
■申請
・申請期間:2025年9月5日(金)~2025年11月4日(火)正午12:00まで
・
「募集要項」をダウンロードし必ずよくお読みください。
※「募集要項」は、
こちらからダウンロードができます。
・ダウンロードした申請書に必要事項を明記の上、必要な資料を添えて以下の宛先へ送付してください。
・メール件名には「がん患者支援活動助成」と「団体名」を記入してください。
・お申込みは1団体につき1件までとします。
・原則、提出後の差し替え・再提出は受け付けません。内容をよくご確認の上ご提出ください。
※「申請書一式」「Q&A」は、
こちらからダウンロードができます。
・郵送での受付は行っていません。
<受付メールアドレス>
gsc@jcancer.jp
公益財団法人日本対がん協会 「がん患者支援活動助成」係
本件についての詳細は、
こちらをご覧ください。
■お問い合わせ先
公益財団法人日本対がん協会 がんサバイバー・クラブ
「がん患者支援活動助成」係
TEL 03-3541-4771 (土日祝を除く9:30~17:30)
〒104-0045東京都中央区築地5-3-3 築地浜離宮ビル7階