チャレンジNo,9新設の図書館を核に、特色ある街づくりへ主体的に参画

自立できるふるさとを創造する会

浜田市を示した島根県の地図

チャレンジナンバー9の見出しロゴ画像

チャレンジナンバー9のメイン画像、開館間近の市立中央図書館前の浜田川沿いに花を植える会員ら

創造する会のメンバー

「自立できるふるさとを創造する会」

2013年8月、旧浜田医療センター跡地にオープンした市立図書館を、地域のまちづくりの拠点と位置づけ、市民団体、自治会、行政・教育関係、一般企業とのネットワークを構築。図書館とその周辺の有効活用、今後の地域のあり方等について議論・提言するとともに、まちづくり活動に主体的に参画。図書館を本来の業務だけにとどめず、地域特性を生かしたまちづくりを市民とともに考え、実行していく。

市民が集う「文化拠点」周辺環境を整備

梅雨の合間の晴天に恵まれた6月8日朝。8月の完成を間近に控えた市立中央図書館横の浜田川沿いに、市民ら約100人が集結した。地域の特性を生かしたまちづくりを目指す創造する会が、図書館周辺の美化を目的に呼び掛けた植栽事業で、花の苗植えや草刈り作業に汗を流した。

同会は2012年1月に発足し、図書館を核にしたまちづくりをメインテーマに活動している。開館後の図書館の有効利用策を探るため、市民団体や読み聞かせサークルなどを交えたワークショップをこれまで6回開いたほか、図書館関係者を招いたシンポジウムや、中国地方の先進図書館視察も実施した。

中でも、「憩いの水辺づくり」として取り組む植栽事業には特に力を入れている。昨年4月に、浜田川沿いの草刈りを実施したのを皮切りに、これまでスイセンやマリーゴールドなど1,000本以上を植栽。今年も約350本を植え、草刈りやゴミ拾いも行った。地道に続けてきた活動が実り、図書館敷地内に整備された芝生とうまく調和し、利用者に気持ち良く読書や館内活動を楽しんでもらうための土台は完成しつつある。

メンバーの一人、瀬上澄恵さんは「自分たちが携わると愛着がわく。皆が親しめる施設になるよう、今後も環境整備に努めたい」と意欲的に話した。また、これまで団体間に温度差があり、関係が希薄だった市民団体同士の交流が、一緒に活動していくうちに次第に深まってきた。今では、図書館開館後の自主的な活動に向けてアイデアを練っている。この日の作業に参加した島根県立大1年の佐伯梓さんは「図書館は学生と地域の方々との交流の場。私たちも情報発信の場として、大いに活用していきたい」と期待を膨らませる。

図書館の有効利用策を考えるワークショップで意見を交わす会員ら「地域が支える図書館づくり」をテーマに開催したシンポジウム鳥取県の岸本図書館を視察する会員ら

 (写真左:図書館の有効利用策を考えるワークショップで意見を交わす会員ら、写真中央:「地域が支える図書館づくり」をテーマに開催したシンポジウム、写真右:鳥取県の岸本図書館を視察する会員ら)

メンバーから一言

課題解決に取り組む参加団体の図

須山隆さんの写真

POINT:開館後も市民が主体的に参加できる活動がしたい

図書館というハードを、どのようにまちづくりに活用するのか、まだ検討課題は多い。参加する団体や市民はそれぞれ考え方も違うので、うまく連携を取ってモチベーションを高めるのが難しかったが、一緒に活動することで解消されつつある。開館後も市民が主体的に参加できるようなボランティア活動を実践していきたい。図書館は多くの市民が集う文化拠点。一人ひとりが能動的に使い方を考え、自立した古里づくりにつなげていきたい。
須山  隆さん

【主な活動】

文化施設を核に主体的な取り組みを

2013年8月、旧浜田医療センター跡地にオープンした市立図書館を、地域のまちづくりの拠点と位置づけ、市民団体、自治会、行政・教育関係、一般企業とのネットワークを構築。図書館とその周辺の有効活用、今後の地域のあり方等について議論・提言するとともに、まちづくり活動に主体的に参画。図書館を本来の業務だけにとどめず、地域特性を生かしたまちづくりを市民とともに考え、実行していく。

【問い合わせ先】

〒697-0023 浜田市長沢町669-7
電話番号:(0855)25-0640

事業の成果と課題

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