チャレンジNo,13NPOを縁の下で支え、日常活動を後押し

公益財団法人ふるさと島根定住財団

松江市を示した島根県の地図

チャレンジナンバー13の見出しロゴ画像

チャレンジナンバー13のメイン画像、「いいこといっしょにいきいきフェスタ」で大鍋で芋煮を振る舞うボランティアのメンバー(2012年12月)

「公益財団法人ふるさと島根定住財団」

 

県人口の減少に歯止めをかけ、県内定住を促進する事業を総合的に推進する機関として、1992(平成4)年に発足。当初は学生向け就職ガイダンス、県内企業への雇用環境整備支援等を実施してきたが、その後、県外からのUIターン希望者の産業体験・住まい確保、少子化対策、求職活動支援等に業務の幅を広げ、若年者の県内就職、UIターンの促進、NPO活動支援等に取り組む。

より専門的、効果的な活動に向け、HPも一新

県民活動応援サイト「島根いきいき広場」

2010年に策定されたNPO法人会計基準の普及のための講座を開催。会計報告書を作成するための統一ルールで、組織の信頼性を高めるのに役立つが、人数の少ないNPO法人は「そこまでしなくても」と尻込みした。しかし、「小規模だからこそ、さまざまな支援で動いている。支援者のためにも情報開示は大切」と説得し、背中を押してきた。

また、2012年4月にはNPO法が大きく改正されたため、当初の予定にはなかった勉強会を開催し、必要な対応について周知した。会計基準や認定NPO法人の申請については、直接NPO法人へ出向いて訪問相談を行った。こうしたきめ細かい対応が好評で、問い合わせも相次ぎ、今後も継続して行う予定。さらに、県内のNPO法人について会計基準の導入率などを独自で詳しく調査し、今後の支援の方向性を判断したいとしている。

「NPO法人を応援することが、世の中を良くすることにつながる。興味や関心のある人に、自分にできる形でかかわってほしい」と情報発信を続けている。また県民活動応援サイト「島根いきいき広場」をリニューアルし、気軽に参加できるイベントの開催や、ボランティア活動を詳しく紹介。NPOや企業の社会貢献活動を紹介する催しも2012年12月に松江市で開き、約1,800人が訪れた。

仕事上で身に付けた専門的な知識や技能を生かしたボランティア活動「プロボノ」についても、シンポジウムを開くなど積極的に紹介している。これにより今後、NPOのPRチラシをプロのデザイナーが作成するなど、より専門的で効果的な活動が可能になる。同財団は、希望者とNPOを結び付ける「橋渡し役」として積極的に取り組んでいく考え。

松江事務局と石見事務所(浜田市)には、NPOが会議や資料作りに使用できる部屋や、参考図書を常備し、日常活動を後押ししている。

 

ふるさと島根定住財団のスタッフ研修会で資料を基に話し合うNPO法改正に合わせて開催した「新しい公共を創造する連携フォーラム」(2012年1月)

 (写真左:ふるさと島根定住財団のスタッフ、写真中央:研修会で資料を基に話し合う、準備する会員、写真右:NPO法改正に合わせて開催した「新しい公共を創造する連携フォーラム」(2012年1月))

メンバーから一言

課題解決に取り組む参加団体の図

森山忍さんの写真

POINT:地域や企業とNPOの関係を、より深めたい

日頃から、臨機応変なサポートを心掛けています。地域や企業とNPOとの関係を、より深めていくことが今後の課題です。県民の皆さんには、個別のNPOの活動を知ってもらい、自分が出来ることで応援してほしい。応援の方法もさまざまなので、サイト「島根いきいき広場」を参考にしてもらえればうれしい。 
森山 忍さん

 

【主な活動】

きっかけづくりからアフターフォローまで

  • 地域づくりパワーアップ支援事業
  • 地域づくり応援助成金
  • 地域づくりフォローアップ支援事業
  • 社会貢献活動促進事業
  • しまね田舎ツーリズム推進事業

【問い合わせ先】

(公財)ふるさと島根定住財団(しまね県民活動支援センター)

【松江事務局】
〒690-0003 松江市朝日町478-18松江テルサ3階
電話番号:(0852)28-0690

【石見事務所】
〒697-0034 浜田市相生町1391-8シティパルク浜田2階
電話番号:(0855)25-1600

事業の成果と課題

本事業の成果と課題についての詳細ページへ