チャレンジNo,10「住んで良かった」と言える街にしたい

松江NPOネットワーク

松江市を示した島根県の地図

チャレンジナンバー10の見出しロゴ画像

チャレンジナンバー10のメイン画像、「市民活動って何だろう?」をテーマに行政担当者らと協働研修

「松江NPOネットワーク」

異分野の団体・グループ間の情報交換や交流促進、情報発信の活発化を目指し、5年前から「NPOと行政との情報交換会」を開催してきた。正式に発足したのは2011年11月。現在26団体が所属している。NPO間の情報交換や研修を通じ各団体の活動基盤を強化させるとともに、企業や行政との交流の場を設けて組織力の充実・強化を図る一方、行政や民間セクター、地域との窓口的機能を果たしている。

NPO間の連絡調整、行政との窓口的役割担う

それぞれのNPOが活動する中で、「横のつながりがほしい」「行政との窓口があればいいね」といった声が上がり、自然発生的にネットワークが生まれた。

福祉やまちづくりなど各分野のNPOが集まることで、お互いの弱点を補い、情報交換もはかどるようになった。何度も開いた勉強会では、2012年に改正されたNPO法や、税制上の優遇措置が受けられ、団体の信頼度の目安にもなる「認定NPO法人」についても学んだ。現在、所属する2団体が認定NPO、他に2団体が仮認定NPOとなっている。

団体同士の連携も始まった。「まつえだんだんシェア傘プロジェクト」は、市内200カ所以上に傘立てを設置し、誰でも使える傘を置いている。観光客らが突然の雨に傘がなく困った、という話を聞いた「まつえ・まちづくり塾」のメンバーが1年間、試験的に行い、その後の方向性を検討していたところへ「まちづくりネットワーク島根」が引き継ぐ形で範囲を広げて実施している。

また、所属団体を紹介する冊子「協働できます!松江NPOネット」を2013年3月に発行し、各団体の活動内容と松江市総合計画との関連を明記した。行政の施策と結び付けて紹介した点が専門家から高い評価を受け、県内外から問い合わせが相次いでいる。

活動の原点は「松江で暮らして良かった、と言える街にしたい」という情熱だ。竹田尚子代表は「高齢化や人口減など、松江もさまざまな問題を抱えています。行政に支えてほしい部分ももちろんありますが、市民一人ひとりが、行政サービスに頼るだけでなく、地域社会の担い手として自ら行動していく必要があると思います」と話す。

メンバーは、地域の困りごとに気付き、一歩踏み出した人たちで、決して特別な人ではない。力を合わせてアイデアを実現できる場がNPOだと考えれば、誰もが興味・関心のある活動を見付けられそうだ。

各団体の主な活動テーマを示すネットワーク役員評判の冊子「協働できます!」

 (写真左:各団体の主な活動テーマを示すネットワーク役員、写真右:評判の冊子「協働できます!」)

メンバーから一言

課題解決に取り組む参加団体の図

竹田尚子さんの写真

POINT:地域や企業との連携を進めたい

多くの市職員の方とともに研修を実施することができ、行政も変化してきたと感じています。協働をさらに進めるために、条例策定を働き掛けるほか、地域や企業とNPOとの連携を進めていくのが今後の課題です。誰もが暮らしやすい社会を目指し、楽しみながら一緒にまちづくりをしましょう!
竹田  尚子さん

【主な活動】

仲間を広げ、地域に頼られる組織に

  • 行政とNPOの「連携・協働の仕組み」研修
  • 情報発信
    • ブログ、フェイスブックの開設、運営
    • メーリングリストの運営
  • 小冊子「協働できます!松江NPOネット」の作成
  • 外部研修会等への参加 
    • 「支援力+協働力パワーアップ研修」
    • 平成の開府元年まちづくり構想 市民懇話会

【問い合わせ先】

〒690-0061 松江市白潟本町13-10
(まつえ・まちづくり塾内)
電話番号:(0852)24-8023

事業の成果と課題

本事業の成果と課題についての詳細ページへ