大手門跡から眺めた黒い松江城は、森のようなクスノキに覆われている感じで、
「本丸を覆い隠すほどの森ですが、実はたった二本のクスノキの巨木なんですよ」と説明しました。 「日本一の樹木は鹿児島県蒲生のクスノキなんですよ」といいますと、「そうですよ。蒲生のクスノキですよ」と、お二人は鹿児島の人なので、さすがによくご存じでした。出雲には東出雲町の志多備神社のスダジイが巨木で有名です。
クスノキはよく神社のご神木なっていたりします。熱田神宮には,弘法大師お手植えの「大楠」をはじめ、クスノキの巨木がご神木として祀られています。
大三島の大山祇神社にも樹齢2000年のクスノキがご神木として祀られています。4月も下旬になりますと古葉が落ちてきます、ちょうどその頃、種籾をまく時期で、古葉を土にすき込んでから種籾を播くと、イネは発芽しますが、多の雑草は生えてこないそうです。早苗に育って田植えを済ませば、古場を播くと、虫が付かなくなって大変効果があるそうです。
伊勢神宮の御田の御田植え神事は、伊勢市楠部町で行われています。
また、防虫剤の樟脳は、かってはクスノキから作っていましたが、現在は化学合成で作られています。