2025年7月3日(木)に朝酌小学校(4年生16名)、翌4日(金)には生馬小学校(4年生21名)にて、くにびきエコクラブ(会員15名+サポーター会員10名)主催の「音楽とエコ講座~ごみ分別を学ぼう~」を開催しました。本講座は、音楽を通じて自然への感謝を育み、参加体験型のエコ学習で「ごみ問題」への理解を深め、子どもたちが家庭や地域における「エコリーダー」として成長することを目的としています。
第1部:桑野Duoによる演奏会
アルトサクソフォーン奏者の桑野尚文さんとピアニストの桑野美和さんからなる 桑野Duo による、自然環境に優しい演奏が披露されました。
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演奏曲1:「春の小川」:全員で合唱し、歌詞に出てくる動植物や自然の豊かさを皆で話し合いました。
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演奏曲2:「となりのトトロ」メドレー:「さんぽ」「風の通り道」「ねこバス」「となりのトトロ」の4曲メドレーでは、児童たちは演奏に合わせて足踏みをしたり、一緒に歌ったり。アニメに出てくる美しい自然に思いを馳せ、「この地の自然環境を守っていきましょう」という桑野Duoからの問いかけに、児童一同が大きく頷く姿が見られました。
第2部:楽しく学ぶエコ講座~ごみ分別を学ぼう~
続いてのエコ講座では、4年生の児童たちが6組に分かれて参加体験型の学習に取り組みました。
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ごみ分別体験:実際に様々なごみを分別し、その難しさや大切さを実感。
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ごみ減らしの学習:4R(リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ)の実践を通じて、ごみを減らす具体的な方法を学びました。
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エコクイズ:楽しみながら環境知識を深めました。
参加児童と先生からの声
講座後には、多くの感想や質問(アンケート)が寄せられました。
【児童からの感想(一部抜粋)】
- 「金属ごみは、いつも燃やせるごみにポイって捨ててたけど、今日の授業でちゃんと分けようと思いました。」
- 「『分別』でいろいろな種類があることが初めて知ったし、今日勉強したことも生活に生かそうと思いました。初めて知ったことがたくさんあって嬉しかったです。」
- 「『ごみ』をどこに捨てればいいかを体験でよく知りました。クイズでもいろいろなことが知れました。」
【児童からの質問事項】
- 車は環境によくないんですか?
- 小さい箱のジュースについているストローのビニールはどうしたらいいですか?
- CDはなぜ「もやせるごみ」で処理するのですか?
- テレビは燃えるごみで出しますか?
- プラマークのついていないプラスチック製品は「もやせるごみ」になるのはなぜですか?
- スマホの充電の線はどこに捨てていますか?
- 海のごみは誰が取りに行きますか?
(これらの質問に対するくにびきエコクラブからの回答は、別途添付ファイルをご参照ください。)
【担任の先生からの感想】 「本日は大変お世話になりました。子ども達のために周到に準備していただきありがとうございました。音楽に楽しんだり体験的な学習をしたりととても楽しい時間になりました。『分別』は知識としては分かっていても実際にやってみると難しかったようで実践的でとても良かったです。今までの環境学習や生活にこの経験を生かしていきたいと思います。ありがとうございました。」
開催の目的と今後の展望
くにびきエコクラブは、過去15年間にわたり「環境出前劇上演とエコ講座」の開催を通じ、「環境に優しい人づくり」を推進してきました。今回の講座では、桑野Duoによる演奏会で子どもたちの感性を育み、さらに参加体験型学習を通じて、子どもたちが家庭や地域におけるエコリーダーとして成長を促すことを狙いとしました。
第2部「エコ講座」のテーマを「ごみ分別を学ぼう」とすることで、子どもたちに「捨てればごみ、分ければ資源」を実感してもらい、ごみの大量焼却抑制によるCO2排出削減(カーボンニュートラル)への意識向上を目指しました。
時間の関係で質問タイムや意見交換の時間は十分には取れませんでしたが、講座の最後に、子どもたちへ「家庭や地域のエコリーダーになってほしい」というメッセージを伝えました。また、講座の感想や質問をアンケートに記入してもらうようお願いし、今後の活動に活かしていきたいと考えています。
くにびきエコクラブでは、これからも地域の子どもたちが環境問題に関心を持ち、積極的に行動できる「エコリーダー」に育つよう、様々な活動を続けていきたいと願っています。
(記:北垣 幸久)
添付フアイル(Pdfフアイル)
①「音楽とエコ講座〜ごみ分別を学ぼう〜」開催のご案内(チラシ)
② 朝酌小学校「音楽とエコ講座」+質問回答書
③ 生馬小学校 「音楽とエコ講座」+質問回答書