穏やかな秋の陽光が波間に輝く野波海岸(松江市島根町)で10月10日、くにびきエコクラブでは海岸漂着ごみ回収活動を実施し、会員とその家族ら15名が参加しました。
近年一層深刻さを増す気候変動や海洋プラスチック問題に対する人々の憂慮の高まりから、国内でも個別の団体による継続的な海岸清掃活動のほか、「海ごみゼロウィーク」(注)のような特別強化期間を設けた官民連携の全国一斉清掃キャンペーンが実施されています。今回の私たちの活動もこの全国運動と歩調を合わせたもので、海ごみゼロウィークで推奨された”青の着用”、つまり何か青い色の衣服や小物を身につけて作業を行いました。。
海岸漂着ごみの種類や量は、天候や諸条件が作用することから毎回大きく異なり、今年春に同じ砂浜で回収されたごみは大半がプラスチックごみだったのに対し、今回は枯れた葦のような植物の残骸が大量に打ち上げられていました。その下の砂を掘ると、発砲スチロールの砕けた破片がさらに微細化した状態のものが無数に埋まっていました。この日は海岸での1時間余りの清掃作業で、大きなごみ袋約40袋のごみを回収しました。
(記:藤井礼子)
【注】海ごみゼロウィーク:「CHANGE FOR THE BLUE」プロジェクトを推進する日本財団と、「プラスチック・スマート」を推進する環境省との海洋ごみ問題啓発を目的とした共同事業。2021年は、春の海ごみゼロウィーク(5/30〜6/8)につづき、秋の海ごみゼロウィークが9/18〜9/26を強化期間として実施された。