■趣旨
現代の日本社会では、障がいや病気、性的マイノリティなど、心身の特徴による特別な配慮の必要性がある子どもや、貧困、虐待など、周りの環境による特別な配慮の必要性がある子どもなど、様々な配慮が必要な子どもがいます。また、それぞれの子どもが抱える課題や、子どもを取り巻く課題も多岐に渡っています。
そのような中、子どもの生活を支える「保護者」、教育を提供する「学校」、学校外教育を提供する「塾」や生活・学習の支援者としての「NPO」、政策・制度のもとに対応をする「企業」など、各セクターが互いに連携し、多層的に子ども達を応援する構造が必要だと考えます。
そこで、DTWBは、子ども教育分野のプロフェッショナルであるKUMONと協力し、「つながり、つなげ、教育インフラを太くする」をコンセプトに、こども食堂や無料塾等を支えることで経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための活動を応援する助成プログラム、【食べる×学べる=Live Well プロジェクト】を展開します。
当助成プログラムでは、子ども達に「食べる」支援を提供しているこども食堂と、子ども達への「学ぶ」支援を行う無料塾等を対象に助成を行い、子どもの「食べる」と「学ぶ」を同時に支援できる環境を整えることで、生活に困難を抱える子どもがより良く生きるための活動を応援します。こども食堂にはKUMONとの連携により「食べる」に加えて「学ぶ」環境を提供し(タイプA)、無料塾には助成金の提供により「学ぶ」に加えて「食べる」環境を提供します(タイプB)。
さらに、第2回事業からは、令和6年能登半島地震で被災した子どもの支援を行う助成枠を新設し、被災地域のこども食堂や無料塾等の拠点が利用困難となっていることに鑑み、被災した子ども達の「食べる」と「学ぶ」をサポートする拠点として活動しているNPO/NGO、託児所、居場所づくり支援団体、フリースクール運営団体、避難所で子どもをサポートしている方々など、こども食堂、無料塾以外の団体も助成対象としています(タイプC)。
■助成プログラムの概要
当助成プログラムは、大きく3つの助成タイプに分かれます。
①タイプA:こども食堂等を運営する団体に対して、公文式学習※の指導ノウハウや教材等を得るための助成金(小中学生向け こども食堂+学習支援機能)
(1)事業目的
こども食堂を運営している団体に「学ぶ」機能を追加することで、経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること
(2)支援内容
タイプA, B, C合計 助成金額:1,000万円(1団体あたりの助成金額上限は150万円)
学習支援:KUMONより、タブレットを利用した学習指導の研修、教材、学習指導のフォローなどを提供(算数/数学・英語の2教科)
(3)検討中の新たな支援内容~「働く」支援へのチャレンジ~
2025年からは、子どもたちの将来のビジョンのために、“「働く」を学ぶ、「働く」先を知る”として、以下の支援に挑戦する想定です。採択団体の皆様とともに検討しながら作り上げていくことを想定しております。
子どもたちが、関心の高い分野の学びを体験し、学びの先にある様々な可能性を感じて、将来ありたい姿を描き、自分が「働く」を学ぶ機会を提供
具体的な職業を知る場を設けるなどして、「働く」先を知り、社会で働く意味・意義を考える機会を提供
(4)助成期間
2025年6月1日 ~ 2026年5月31日(3期)
(※翌期以降も申請により最大3期連続で助成を受け得る)
(5)応募要件
日本国内で子ども食堂を運営している団体
支援対象者に、経済的な理由などにより困難を抱える小学生または中学生が含まれていること
こども食堂を運営している団体で、学習支援機能の強化または追加に関心があること
学習者の個人情報保護機能があること
事業期間中、 KUMONが提供する研修に参加し、公文式学習を活用した学習支援を行う体制を整えられること
公文式学習に必要なタブレット、PCの準備ができること(助成金の一部利用、また財団からの貸与について相談可能)
施設内に安定したWi-Fi環境を用意できること
(6)採択団体の役割
団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、公文式学習を活用した学習支援を行うこと。公文式教材に加え、学校の宿題やその他教材を活用することも可
事業期間中、学習活用に関しての研修(全3回)や 2ヵ月に 1度程度の会議(1時間程度)に参加できること
②「タイプB」:無料塾等、こどもの学力向上を支援する団体に対して、食事支援を行うための助成金(中高生~20歳向け無料塾等+食事支援機能)
(1)事業目的
無料塾等を運営している団体に「食べる」機能を追加することで、経済的な理由などにより困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること
(2)支援内容
タイプA, B, C合計 助成金額:1,000万円(1団体あたりの助成金額上限は150万円)
食事支援:無料塾に「食べる」機能の追加
(3)検討中の新たな支援内容~「食べる」支援の複線化・多様化へのチャレンジ~
「食べる」機能の複線化(無料塾に通う子どもたちに食を届けるためのルート開発を行い、より効果的に子どもたちに食事・食材を届けるための仕組みを提案する)
また、希望により、タイプAで検討中の新たな支援内容~「働く」支援へのチャレンジ~を受けることも可能とする
(4)助成期間
2025年6月1日 ~ 2026年5月31日
(※翌期以降も申請により最大 3期連続で助成を受け得る)
(5)応募要件
日本国内で無料塾等を運営している団体
支援対象者に、経済的な理由などにより困難を抱える中学生または高校生が含まれていること
無料塾等を運営している団体で、食事支援の強化または追加に関心があること
中高生向けの学習支援機能の強化または追加に関心があること
学習者の個人情報保護機能があること
(6)採択団体の役割
団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、食べる支援を提供すること
③「タイプC」:令和6年能登半島地震及び能登豪雨で影響を受けた小・中・高校生向け 子どもの支援を行うNPO・NGO等+生活支援(食べる)+学習支援機能)
(1)事業目的
令和6年能登半島地震及び能登豪雨にて影響を受けている地域の子どもを支援するために、子ども食堂・無料塾等を運営している団体、またその他の子どもの支援を行うNPO・NGO等を支援することで、能登半島地震及び能登豪雨の影響により困難を抱える子どもがより良く生きるための環境づくりをサポートすること
災害から1年が経過し、離ればなれになってしまった子どもたちを「つなぐ」ことや、予算の制約などから支援が細る可能性が高まっている状況下、支援団体を「つなぐ」支援を強化することで、子どもたちの心のケアやサステナブルな復興支援をサポートすること
(2)支援内容
タイプA, B, C合計 助成金額:1,000万円(1団体あたりの助成金額上限は150万円)
学習/食事支援:タイプA及びBで提供される支援の中から、希望に応じて選択。(※支援内容の詳細はタイプA、Bの支援内容を参照)
(3)検討中の新たな支援内容~「つなぐ」支援へのチャレンジ~
2025年から子どもたちのつながりに関するイベントの企画・運営や、支援団体間の連携強化に関する取り組みを行う団体等との連携を支援
(4)助成期間
2025年6月1日 ~ 2026年5月31日
(※翌期以降も申請により最大3期連続で助成を受け得る)
(5)応募要件
主に能登半島地域で活動をしている団体を対象とする。ただし、能登半島地域に活動拠点、本部がない団体も、令和6年能登半島地震及び能登豪雨にて影響を受けている子どもの支援を行っていれば申し込みが可能
令和6年能登半島地震及び能登豪雨にて影響を受けている地域の支援対象者(個人・団体)に、地震の影響などにより困難を抱える小・中・高校生が含まれていること
こども食堂・無料塾等を運営している団体、子どもの支援を行うNPO・NGO (例:フリースクール、託児所、居場所づくり支援団体)で、地震の影響を受けている地域の子どもの支援を行っている、または関心があること
令和6年能登半島地震及び能登豪雨で影響を受けた子どもたちに対して、オンラインではなく対面で食事・学習に関わる支援を行える団体
※学校・ホテルの共有スペースなど、子供たちと対面で活動を行える環境があれば応募可能
学習者の個人情報保護機能があること
※以下、3つの要件については、公文式学習支援のご利用をご希望の場合のみ該当
・事業期間中、 KUMONが提供する研修に参加し、公文式学習を活用した学習支援を行う体制を整えられること
・公文式学習に必要なタブレット、PCの準備ができること(助成金の一部利用、また財団からの貸与について相談可能)
・施設内に安定したWi-Fi環境を用意できること
(6)採択団体の役割
令和6年能登半島地震及び能登豪雨で影響を受けた小・中・高校生を支えるプログラムとして、影響を受けた子どもの支援を行うこと
(公文式学習支援利用をご希望の場合)
団体に通う子どもたちに対して、事業期間中、公文式学習を活用した学習支援を行うこと。(公文式学習支援利用をご希望の場合)
事業期間中、学習活用に関しての研修(全3回)や 2ヵ月に 1度程度の会議(1時間程度)に参加できること
■助成期間
2025年6月1日 ~ 2026年5月31日
※翌期以降も申請により連続で最大3期の助成を受けられる可能性があります。
■助成対象地域
タイプA:全国
タイプB:全国
タイプC:能登半島地域
※能登半島地域に活動拠点、本部がない団体も、令和6年能登半島地震及び能登豪雨にて影響を受けている子どもの支援を行っていれば申し込みが可能
※助成先団体は、日本国内に法人格、拠点を持つ団体とします。
■助成金総額(1期あたり)
タイプA, B, C合計 助成金額:1000万円(1団体あたりの助成金額上限は150万円 )
■公募期間
2025年1月29日(水)15時~2025年2月28日(金)15時まで
■留意事項
詳細については、HPにてご確認ください。
■お問い合わせ先
本助成事業の申請方法や申請内容など、ご不明な点等については下記までお問い合わせください。
デロイト トーマツ ウェルビーイング財団 事務局
住所:〒100-8360
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号丸の内二重橋ビルディング
メールアドレス:
dtwb_livewell@tohmatsu.co.jp電話番号:03-6860-3300
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