■はじめに
むすびえの調査結果では、こども食堂は2023年時点で全国に9,132箇所程度あり(2023年度こども食堂全国箇所数調査)、全国の公立中学校数に並ぶほどの広がりを見せています。
また、こども食堂が家でも学校でもない第三の居場所として地域の中で果たす役割は大きく、「家でも学校でも見られない生き生きとした子どもの姿をこども食堂で見ることができた」「不登校傾向にあった子どもがこども食堂に訪れることで再び学校に通えるようになった」といったエピソードを数多く寄せていただいています。
一方で、同じくむすびえが実施した「こども食堂の現状&困りごとアンケート」では、回答したこども食堂運営者の11.3%が「学校・教育委員会から協力を得られない」ことをこども食堂の困りごととして実感していると回答したほか、「必要な人(貧困家庭など)に周知・広報し支援を届けること」(56.3%)の文脈においても、学校との連携が必要との声もあがっています。
また、2020年文部科学省「新教育要領」では、「教育課程の実施に当たって、地域の人的・物的資源を活用したり、放課後や土曜日等を活用した社会教育との連携を図ったりし、学校教育を学校内に閉じずに、その目指すところを社会と共有・連携しながら実現させること」がうたわれており、教育課程において地域が果たせる役割の可能性が示唆されています。
本プロジェクトは、こども食堂と学校との協働を通して、こども食堂の活動への理解や共感を醸成し、地域課題を「自分事化」する子どもたちを育むことを目指したものです。また、同活動を通して、地域のこども食堂と学校・教育委員会等の結びつきの強化も目指します。
そこで以下の通り、こども食堂と学校との連携強化や「こどもをまんなかに」置いた地域づくり、将来の地域活動の担い手の育成に取り組んでおられる企画を募集し、その事例や知見を共に学びあう場を設けたいと考えています。
■事業目的
こども食堂と学校との協働を通して、こども食堂の活動への理解や共感を醸成し、地域課題を「自分事化」する子どもたちを育むことを目指します。また、同活動を通して、地域のこども食堂と学校・教育委員会などの結びつきの強化も目指します。
■委託期間
契約締結日から2025年3月31日まで
■本業務における対象者(受託者)
都道府県域、市区町村域、圏域(複数の市区町村にまたがる広域圏)を活動範囲として、その域内にあるすべてのこども食堂に対して公平・中立に支援を行うことを原則として活動している地域ネットワーク団体
※日本国内に本拠地ならびに活動拠点を置くこと。
※地域ネットワーク団体の設立からの年数は問いません。
※以下に該当する方は対象外とさせていただきます。
地域ネットワーク団体ではない、一箇所のこども食堂による単体での申請
その他、むすびえが定める倫理規定に反する団体
詳しくは個別相談にてお問い合わせください。
■業務内容
こども食堂と学校との協働を通し、こども食堂の活動への理解や共感を醸成し、地域課題を「自分事化」する子どもたちを育む活動の実施
(例:学校内でのこども食堂の実施、「総合的学習の時間(探求)」や「キャリア教育」授業等で、「こども食堂」にふれることを通した社会貢献教育プログラムの実施、教員向けのこども食堂ボランティア体験会や研修会の実施、こども食堂を含むコミュニティ・スクール構想の実現に向けた活動、学校や教育委員会などに対するこども食堂の理解促進に向けた活動など)
※学生が単独で参加するものではなく、学校や教育委員会等との取組の一環として実施するものが対象です。
※詳細はHP掲載の仕様書をご確認ください。
■委託予定金額(全委託先の総額)
250万円
※申請内容に応じ、委託費総額並びに採択件数は変更する可能性があります。
■見積限度額
最大50万円/1委託先
※ただし、他の助成金や補助金などと使途が重複していない費用に限ります。
※消費税及び地方消費税、本業務の実施に必要な一切の費用を含むものとします。
■応募締切
2024年8月23日(金)17時
※詳細なスケジュールはHPにてご確認ください。
■留意事項
詳細については、HPにてご確認ください。
■お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせは、以下までメールにてお寄せください。
むすびえ学校連携担当(school@musubie.org)