■趣旨
当財団は、1979 年の設立当初から、組織や専門分野を超えた学際的なグループによる、知的に刺激的で 自由な研究活動を推進するため、研究助成を行ってきました。
昨今、研究の世界では短期的な成果が求められ、多分野にまたがる研究や普遍的なテーマへの取り組み、新しいテーマや手法へのチャレンジなど、大胆な冒険がしにくくなっています。このような時代だからこそ、当財団では、大きな志をもった研究活動を応援します。驚きや発見に富み、研究に携わる人をはじめ、人々を知的にわくわくさせるような申請をお待ちしています。
本助成は、人文学、社会科学の分野において、従来の「研究」や「学問」を問い直す知的冒険に満ちた グループ研究活動の支援を通して、豊かな<知>の発展に貢献することを目指しています。
■求める研究のすがた
(1) 人文学、社会科学の分野において、冒険的で意欲ある研究を求めます。そして、ぜひ率直にその難しさを教えてください。解決の方法が明らかでなくても、課題や困難を乗り越える道筋を描こうとする 「試み」を歓迎します。
(2) さまざまな分野や世代のメンバーが力をあわせて困難に立ち向かうような、個人の研究者ではできないグループ研究を求めます（メンバーの人数が、申請代表者を含めて 3 名以上であることを条件とします）。なお、複数のメンバーで議論を深める研究が対象であり、調査対象先が複数であることをグループ研究とはみなしません。
(3) 大学等に所属の研究者だけではなく、作家や芸術家、各種の専門職の方、公務員や団体職員など 多様なバックグラウンドを持った専門家が参加するグループによる申請を歓迎します。
(4) 課題や困難を乗り越えた先に得られた研究成果を広く社会へ還元しようとする姿勢や、学術性の高い専門的なテーマでも、社会とのつながりを意識し、専門外の人にも知的躍動感を伝えるようなプロジェクトを応援します。
(5) 既に始めている研究、新たに着手する研究のいずれも申請可能です。
(6) 申請代表者の国籍、居住地は問いませんが、書類作成や中間報告会での学際的な議論への参加が可能な日本語能力を持つことを条件とします。
(7) 他機関の助成との併願・同時受給は可能です。
◆対象外の研究
・申請代表者を含む研究メンバーが 2 名以下のもの
・研究メンバーが一つの組織・機関の研究者のみで構成されたもの
・アンケート等の調査の実施のみを目的とするもの ・シンポジウムや出版等の成果発表のみを目的とするもの
■助成金額、助成期間
(1) 助成件数および各々の助成金額は、選考委員会において決定します。
50 万円から 300 万円の範囲で研究に必要な金額を申請してください（1 万円未満は切捨て）。
なお、申請額の満額支給とは限りませんので、あらかじめご了承ください。
※2023 年度は応募総数 439 件のうち、30 件に対し総額 3,000 万円の助成を行いました。
(2)助成対象期間は 2024 年 8 月 1 日から 2025 年 7 月 31 日までの 1 年間とします。
■申請期間
2024年2月26日16:00～4月10日23:59
■ 助成金の使途、条件
(1) 助成金の使途は、研究目的を達成するために必要な費目とします。ただし、一組織の本来業務のため の活動費や事業費、雇用を伴う人件費、申請研究に関係しない備品や資料購入費は対象外とします。
(2) 申請代表者や研究メンバーが所属する組織の間接経費、一般管理費等は助成の対象としません。
(3) 以下に該当すると判断した場合、助成を中止することがありますのであらかじめご了承ください。
a）申請書に虚偽の内容が記載されていたことが判明した場合
b）当財団からの連絡に長期間応答がなく、連絡不能となった場合
c）何らかの理由により、長期間にわたり研究の遂行が不可能となった場合
d）他人の名誉もしくは信用を侵害する行為があった場合
e）他人の知的財産権や肖像権を侵害する行為があった場合
f）その他、当財団との信頼関係を著しく損ねる行為があった場合
■留意事項
詳細については、HPにてご確認ください。
■お問い合わせ先
公益財団法人サントリー文化財団 研究助成「学問の未来を拓く」係
メールアドレス sfnd@suntory-foundation.or.jp
※ご不明点については、本文に以下の項目についてご記入の上、電子メールにてお問い合わせください。
①氏名、②申請予定のプログラム名（研究助成「学問の未来を拓く」）、③お問い合わせ内容、④使 用している OS、⑤使用しているブラウザ、 ※④、⑤はシステム関係のお問い合わせの場合のみ
