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シティズンシップ教育研究大会2026

開催期間

2026/10/04

募集期間

随時

内容

「シティズンシップ教育研究大会」は、「シティズンシップ教育」をキーワードに、多様なディシプリンの垣根を越えた知見交流を通じて、これまでの自らの研究のあり方を振り返り、今後のシティズンシップ教育研究のありようを共に考えるプラットフォームとして、2019年度から開催してまいりました。
これまでの研究大会では、政治学・社会学・教育学・心理学・哲学など多様なバックグランドの研究者はもちろんのこと、実践者、大学院生、学部生などの参加もありました。今年度も、多様な研究者、学生のみなさんを繋ぐ場となればと考えています。
本大会はオンライン開催となっています。オンラインであることのメリットを生かし、地理的に離れた場所にある方々を繋ぐ契機になればと考えています。
今回のシンポジウムのテーマは、「政治を教えることの困難をどうとらえるか 」です。政治的中立性にかんする議論は常に各方面でなされていますが、現在地を捉えつつ、その「難しさ」と正対していくことができればと考えています。
 この分野の研究に長く取り組まれてきた方々のみならず、大学院生や学部生の方を含む若手の方や、新たに関心を持たれた方、さらに他分野へのつながりをつくりだしたい方にもぜひ積極的にお越しいただき、今年度もシティズンシップ教育研究をともに切り拓いていくプラットフォームとなれば幸いです。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

1.概要
 ■日時:2026年10月4日(日)10時〜17時30分(任意参加のアフタートークは18時30分まで)
 ■会場:オンライン開催(参加者の方々にzoomミーティングルームのURLを共有します)
 ■対象:シティズンシップ教育研究に関心をもつ方々なら,誰も参加できます。
 若手研究者・院生・学部生の参加を歓迎いたします。
 ■主催:日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)

2.全体スケジュール
 10:00~12:00 シンポジウム「政治を教えることの困難をどうとらえるか 」(全体会)
 13:15~15:00 自由研究発表セッション(1)(分科会ごとでの実施)
 15:30~17:15 自由研究発表セッション(2)(分科会ごとでの実施)
 17:30〜18:30 アフタートーク(任意参加)

3.参加費
 ・高校生:無料
 ・学生・院生:500円(発表者:無料)
 ・一般:1,000円

4.参加申込
 2026年9月30日(水)までに、申込サイトからオンラインでお申し込みください。
 (申込サイト) https://cerc2026.peatix.com/

5.大会企画
 今回の研究大会では、二種類のセッションで企画を構成します。
 (1)シンポジウム
 参加者が一同に会し、共にシティズンシップ教育研究について考えます。
 (2)自由研究発表セッション
 発表者の研究成果について口頭で発表し、参加者と質疑応答やディスカッションを行います。

(1)シンポジウム
 ■テーマ:
 政治を教えることの困難をどうとらえるか
 ―『政治的中立性』をめぐる議論から見えてきた・くるもの―

 ■趣旨:
 学習指導要領改訂論議において、主権者教育における指導上の留意事項を盛り込む案が示されるなど、政治的中立性をめぐる議論が改めて注目されている昨今、政治的な話題を学校でどう扱うか、「政治的中立性」をどう解釈すべきかといった議論も盛んに交わされています。こうした議論に繋がる様々な研究知見も蓄積されてきたといえます。

 しかし、今日の政治や社会の状況が一層混沌とする中で、教室で政治を扱うことや、人々が政治を語ることの難しさも改めて顕在化してきています。こうした中では、そもそも、教室や社会にいま何が起きており、何が困難や葛藤を生み出しているのか解きほぐす必要性も見えてきます。また、政治や論争問題を扱うためには、教師個人の力量だけでなく、学校を取り巻く制度や環境、教室における対話の条件など、どのような条件が求められるのかを考えていくことも大切かもしれません。

 本シンポジウムでは、こうした視角から、政治と教育をめぐる新たな課題を整理します。その中で、「政治的中立性」をはじめ、研究が前提としてきた概念や視点の見直しも含め、これからのシティズンシップ教育研究に求められる新たな視角や研究課題についても、参加者の皆様とともに考えたいと思います。

 ■登壇者(五十音順)
 1)西山 渓さん(開智国際大学)
 「政治的な意見を持つ」とはどのようなことか――熟議民主主義論の視点から

(略歴)開智国際大学教育学部専任講師、関西大学法学研究所委嘱研究員。博士(政治学)。専門は熟議民主主義論。子どもや若者の政治経験に関する研究、およびその知見を応用した熟議民主主義の制度設計や民主主義教育の実践に取り組んでいる。著書に Children, Democracy and Education: A Deliberative Reconsideration(SUNY Press, 2025)、共著に『民主主義の教室』(弘文堂、2026年)など。

 2)岩崎 圭祐さん(鹿児島大学)
 「政治的中立性」を乗りこなすために――2025年参議院選挙をめぐる高校教員調査から見えたもの

(略歴)鹿児島大学教育学部助教。博士(学術)。専門は社会科教育学、論争問題学習。中学校教員を経て、2022年より現職。社会的論争問題を扱う社会系教員の調査や、そうした問題を教室で積極的に扱うための教師教育のあり方について研究している。監訳書にダイアナ・ヘス『教室における政治的中立性―論争問題を扱うために』(共監訳、春風社、2021年)。

 3)今泉 尚子さん(早稲田大学)
 「政治的中立性」という語を問う――ドイツの政治教育における論議性・超党派性を手がかりに

(略歴) 早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター助手、早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程在学。専門はドイツの政治教育。現在は、ドイツの政治教育における中立性とその類似概念である論議性・超党派性を主な研究テーマとしている。主な論文に「ドイツにおける論議性原則に基づく政治教育とその課題―論争問題を積極的に扱うための理論的基盤の検討―」(『公民教育研究』29号、2022年)など。

 ■コーディネーター(五十音順)
 井上昌善さん(愛媛大学)
 川口広美さん(広島大学)
 古田雄一さん(筑波大学)
 若槻 健さん(関西大学)

(2)自由研究発表セッション
 自由研究発表は以下の分科会に分かれて,1発表につき持ち時間35分(発表時間15分~20分、質疑応答15分~20分でとりおこないます。
 ▼発表要旨集 https://jcef.jp/project/cerc/cerc26abstracts.html

<第1ラウンド(13:15~15:00)>
[第 1-1 分科会]
 司 会:北山夕華(大阪大学)
 副司会:調整中
(1)漫画『ゴールデンカムイ』におけるアイヌ表象
 佐野 李(北海道教育大学札幌校・学生)
(2)フェミニズム政治学の視点をふまえた公民科「民主主義の基本原理」単元の開発構想
 ―「変換アプローチ」をめざしたプロトタイプ実践を通して―
 野呂航平(東京都立大崎高等学校)
(3)交差性を手掛かりとした欧州ジェンダー教育教材の研究
 小川 玲(さいたま市立中学校)

[第1-2分科会]
 司 会:林 大介(東洋大学)
 副司会:古田雄一(筑波大学)
(1)学校における子どもの意見表明機会の充実が生徒に与える影響の実証的分析
 阿竹隼耶(認定NPO法人カタリバ)
 古野香織(筑波大学大学院・認定NPO法人カタリバ)
 古田雄一(筑波大学)
(2)生徒は生徒会選挙を「つくる」経験を通じて何を得るか
 ―「生徒会DX」における選挙管理委員の意識・行動変容の探索的研究―
 横井千佳・松尾明子・畑岡美代(株式会社Liquitous)
(3)子ども・若者の「参加の権利」をいかに保障・促進するか
 ―日英のシティズンシップ教員の役割認識と教育的アプローチの比較―
 細田千加(大阪大学)

[第1-3分科会]
 司 会:小栗優貴(京都教育大学)
 副司会:山下大喜(山口大学)
(1)社会科教育における合意形成概念の再構成
 ―認知的多様性と社会的排除構造の視点から―
 田中慎之輔(北海道教育大学札幌校・学生)
(2)子ども参加と形成的正義
 ―教育における公共圏形成の理論的考察―
 小林勇樹(白梅学園大学大学院)
(3)学級を人権の視点から問い直す年間カリキュラムの開発
 ―「集団づくり」を基盤とした「声」の包摂と排除に着目して―
 髙見史織(広島県公立中学校教員)

[第1-4分科会]
 司 会:井上昌善(愛媛大学)
 副司会:植原督詞(お茶の水女子大学)
(1)価値基準の可視化と再構築を促す法教育教材の開発
 ―比較衡量の思考を取り入れた意思決定の育成―
 福永伸之介(岡山大学大学院)
(2)ヘゲモニー闘争としての道徳授業
 ―闘技的道徳学習という授業モデルの開発と実践的検討―
 岡田翔太(福岡県糸島市立加布里小学校)
(3)社会科教育学研究草創期における問題解決学習の捉え方
 ―内海巖の所論を中心として―
 釜本健司(新潟大学)

[第1-5分科会]
 司 会:星 瑞希(北海道教育大学)
 副司会:樋口大夢(東洋学園大学)
(1)政治的個性化を促す社会科論争問題学習の原理としての対抗社会化論
 ―エングルの再評価を通して―
 小田一輝(岡山大学・学生)
(2)日本の教育における教化(Indoctrination)の特徴
 ― V-Indoc を用いた国際比較・時系列分析 ―
 宇惠野珠美(白梅学園大学)
(3)当事者意識を育む主権者教育とは?
 ―誰もが社会について考え明るい未来を抱ける日本へ―
 早川 柊(立命館守山高等学校)

[第1-6分科会]
 司 会:斉藤仁一朗(横浜国立大学)
 副司会:桑原敏典(岡山大学)
(1)シリアスゲームを活用した南アメリカ州の単元における授業開発
 ―当事者性を持った論争問題学習を目指して―
 吉田由樹伯(北海道教育大学札幌校・学生)
(2)「誰かになってみること」がもたらすシティズンシップ教育的意義の探索
 ―子どもの権利に関する題材を扱う「劇団ピピオ」での「実感」からの示唆―
 大岡慎治(広島県立呉三津田高等学校)
(3)「歴史を演じる」ことで生まれる問い
 ―見落とされてきた人々に光をあてる高校世界史の実践―
 小田 歩(大阪府立高等学校)

[第1-7分科会]
 司 会:川中大輔(関西学院大学)
 副司会:若槻 健(関西大学)
(1)人新世における子どもの地域参加
 ―地域住民による放課後自然クラブへの既参加者インタビューから―
 福原英信(早稲田大学大学院)
(2)高校生・若者の参画と政治化のための媒介的存在
 ―高校生のプロジェクト活動を支える大人たちに着目して―
 宮内裕大(大阪大学大学院)
(3)こども食堂運営者の活動に対する意識の変化と継続プロセスに関する研究
 ―複線経路等至性アプローチ(TEA)を用いたインタビュー分析に基づいて―
 玄馬久那愛(岡山大学大学院)

<第2ラウンド(15:30~17:00)>
[第2-1分科会]
 司 会:小栗優貴(京都教育大学)
 副司会:西山 渓(開智国際大学)

(1)インフォーマルな民意醸成と証言的不正義の壁
 ―インドネシア住民のだべり文化の中で紡がれる政治的主張に着目して―
 大庭フランシス光瑠(日本学術振興会特別研究員)
(2)「聴くこと」と「ストーリーテリング」を基盤とした社会科教育の構想
 ─Conklin & Andolina の諸研究を手がかりに─
 岩崎圭祐(鹿児島大学)
 植原督詞(お茶の水女子大学)
(3)誰が市民性教育の機会をより多く得ているのか
 ―日本における Civic Opportunity Gap の検証―
 坂本治也(関西大学)

[第2-2分科会]
 司 会:井上昌善(愛媛大学)
 副司会:釜本健司(新潟大学)
(1)政治に関する見方・考え方の育成を通して
 ―合理的な意思決定ができる市民を育てる中学校社会科授業開発研究―
 黒川幸太郎(岡山大学大学院)
(2)ASEANからの留学生の日本での学びに対する期待と現実のギャップ
 ―専門性と国際性のバランスの視点からの考察―
 仁井勇佑(岡山大学大学院)
(3)デジタル支配の公共を超えるシチズンシップ教育
 長岡素彦(一般社団法人地域連携プラットフォーム)

[第2-3分科会]
 司 会:星 瑞希(北海道教育大学)
 副司会:小野創太(宮崎産業経営大学)
(1)子どもの相対的貧困に対する理解を促す授業実践の効果
 森 彩乃(大阪大学大学院)
(2)アライの育成に向けた「推敲的探究」の設計と実践
 入澤 充(東京大学大学院)
(3)戦場に現れる前に止められるか
 ―AI兵器「LAWS」の平和教育と各アクターの役割―
 小島杏里(渋谷教育学園渋谷高等学校・学生)

[第2-4分科会]
 司 会:斉藤仁一朗(横浜国立大学)
 副司会:中村仁志(岡崎大学)
(1)居住地域による都市部と地方の体験格差がある中でも中高生の非認知能力を伸ばすことは可能か
 ―対話を通じた非認知能力の変化を多角的に検証―
 チャールズ義伸波音レオ(学校法人鶏鳴学園青翔開智高等学校・生徒)
(2)「よりよいまちとは何か」を自分との関連をもとに考えることのできる小学校社会科における地域学習の開発
 ─子どもの生活経験や地域への受け止め方を越えて─
 岩﨑 謙(北海道教育大学札幌校・学生)
(3)地域の伝統文化を取り上げた日中交流を中心とする国際理解教育プログラムの構想
 ─高等学校「総合的な探究の時間」での実践を目指して─
 WANG PENGFEI(岡山大学・学生)

[第2-5分科会]
 司 会:川口広美(広島大学)
 副司会:古野香織(認定NPO法人カタリバ)
(1) 社会教育における若者の地域参画を通じたシティズンシップ形成と伴走の構造
 ―岡山市の公民館事業と地域学校協働活動の連携課題を中心に―
 金子晴信(岡山大学大学院)
(2)APCEIU(アジア太平洋国際理解教育センター)におけるGCEDの取組の特質
 ─対話を通した修復的実践に注目して─
 岩津桜子(岡山大学大学院)
(3)市民対話におけるファシリテーターの政治的中立性の条件
 長谷川友子(対話の場づくり屋 SNUG 代表)

[第2-6分科会]
 司 会:若槻 健(関西大学)
 副司会:久保美奈(千葉経済大学)
(1)価値調整学習論に基づくグローバル・シティズンシップ教育
 森田 諒(愛媛大学・学生)
(2)国際バカロレア(IB)を通したシティズンシップの育成に関する研究
 ─中等教育プログラム(MYP)における必修教科「個人と社会」に着目して─
 BAI TAO(岡山大学大学院)
(3)「多元一体」理念下におけるナシ族トンバ文化の学校と地域の連携による教育実践
 ―雲南省の小学校における教師の認識と教育実践の具体化に着目して―
 JIANG HONGJING(岡山大学大学院)
 桑原敏典(岡山大学)

[第2-7分科会]
 司 会:北山夕華(大阪大学)
 副司会:藤原孝章(元同志社女子大学)
(1)イスラームを題材とした他者理解の育成を目指す授業開発
 ─小学校第6学年社会科における宗教文化教育─
 野村 雫(北海道教育大学札幌校・学生)
(2)外国にルーツをもつ子どもの学習支援のあり方に関する研究
 —多文化共生社会の構築を目指した地域拠点の実践を手掛かりにして—
 LYU CHAOYING(岡山大学大学院)
(3)シティズンシップ教育の視点から考えるチュニジア共和国の歴史教育研究
 丸小野壮太(常磐大学高等学校)
 佐藤育子(日本女子大学)
 榮谷温子(慶應義塾大学)

<アフタートーク(任意参加)17:30~18:30>
 任意参加のアフタートークを実施します(入退室自由)。
 アフタートークでは、テーマ別に話題共有できる複数の部屋を用意いたします(移動自由)。

6.「シティズンシップ教育研究大会2026」実行委員(五十音順)
 井上昌善(愛媛大学)
 小栗優貴(京都教育大学)
 川口広美(広島大学)
 川中大輔(関西学院大学)
 北山夕華(大阪大学)
 斉藤仁一朗(横浜国立大学)
 橋崎頼子(奈良教育大学)
 古田雄一(筑波大学)
 星 瑞希(北海道教育大学)
 若槻 健(関西大学)

7.お問合せ先
 日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)事務局
 https://jcef.jp/contact(担当:川中)

開催方法

オンラインのみ

分野

子ども 青少年 教育・学習支援 人権・平和 文学・哲学・教育学・心理学・社会学・史学 法律学、政治学

未登録

登録日時

2026年09月24日 10時00分

更新日時

2026年09月24日 10時00分