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8月20日に雲南市木次経済文化会館チェリヴァホールにて「ふくしの学び合い推進セミナー」を開催しました。

前半は県内の福祉教育の取り組みについて浜田市社会福祉協議会・飯南町社会福祉協議会（以下、「浜田市社協」「飯南町社協」）から実践報告をいただきました。
浜田市社協では、地域における福祉教育の実践として「ゆるやかなつながり」をスローガンに掲げ、地域住民の日頃からの活動（健康教室や地域サロン、夏休みのラジオ体操など）が継続できるよう支援しています。地域住民が自然とお互いを見守り、ときに助け合う仕組み作りにつなげていることが分かりました。また、地域で支え合うことの大切さを伝えるため、すごろくや４コマ漫画を作成し、住民に親しみやすい形で呼びかけていることも特徴的でした。
飯南町社協からは、小学校との協同実践に焦点を当て報告していただきました。飯南町社協では、小学校の「総合的な学習の時間」に、生徒が高齢者や障がい者の生活を知り、自分たちにできることを考える福祉学習を行いました。学習の内容では、飯南町社協が持つつながりを活かすことで、地域の高齢者や障がい者との交流を行うなど、生徒がより深く学ぶことができる内容となっており、学校と社協が協同することの魅力を感じさせるものでした。

後半は、「ふくしと教育の実践研究所SOLA」主宰の新崎国広氏より、福祉教育の概念を分かりやすく講義いただきました。近年では、子どもの貧困やヤングケアラーの問題などが取り上げられますが、こうした身近な問題が福祉教育の一つのテーマとして地域住民だれもが考える価値のものであることを知りました。

当日は、会場参加・オンライン参加併せて約30名にご参加いただきました。今回のセミナーを通して、県内の各地域で身近な福祉課題について住民が考える機会が増えるきっかけになることを願います。