イベント・講座情報詳細

竹に驚く日〜映画「タケヤネの里」+「竹の焼畑」上映&トークイベント

春の竹。なぜ竹林はひろがっていこうとするのか。

開催期間

2015/01/24 - 2015/01/25

募集期間

随時

内容

 日本列島の竹は人とともに生きてきました。取る者、作る者、使う者、商う者。その関係性を問い直す「竹祭り」です。2本のドキュメンタリー映画の上映、トークライブ、ワークショップ、展示、カフェを、2日間にわたって松江市スティックビルで展開します。
 なかでも、ブルーノタウトが日本で編み出した工芸の断絶と再生のドラマを、日本でただひとり竹皮編みの継承者となり、福岡県八女での竹林再生をはじめた前島美江さんをお招きしての、トークライブ、ワークショップはなかなかにない機会です。
 映画は島根県初上映。「竹の焼畑」は「タケヤネの里」の監督である青原さとしさんが、いわば助監督として現地で調査記録を行ったもの。その本人から、60分ではおさまりきらない秘話や、東南アジアとつながる竹の文化圏について、そして薩摩での竹工芸のおもしろさ(集落ごとに編み方が違う!)などが聞けることでしょう。

1月24日(土)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
映画上映「竹の焼畑」
1日2回上映●各回60分 ①午前10時30分〜 ②午後3時00分〜(先着順・自由席)
※開場は各回30分前(上映時間60分)
鑑賞券●500円(障害者の介助者・高校生以下無料)。1枚につき1名様1回限り有効。 
◎ 2001年/製作:民族文化映像研究所/鹿児島史資料センター黎明館委嘱/鹿児島県十島村悪石島
◆竹林を焼畑にする。それは南九州地方一帯では当たり前にあった農耕法だった。舞台となる悪石島はトカラ列島のひとつ。竹山を焼いて栗を栽培する焼畑・アワヤマを復元した作業の記録である。
◎午後の時間より、撮影に同行された青原さとし氏のトークライブ。
◎前島美江の竹皮編みワークショップも開催。(材料費500円)
1日4回・各回50分
①9:20〜10:10 ②11:40〜12:30 ③13:30〜14:20 ④16:10〜17:00
◎竹林整備や焼畑をはじめ、森、竹の活用に関する資料多数。

1月25日(日)◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
映画上映「タケヤネの里」
日時●1月25日(日)
1日3回上映・各回120分●①午前10時30分〜 ②午後2時30分〜 ③午後5時30分〜(先着順・自由席)
※開場は各回30分前
前売鑑賞券●1000円
当日鑑賞券●1300円(障害者の介助者・高校生以下無料)

◎スペシャルトークライブ
監督・青原さとし×群馬県伝統工芸師・前島美江
午後1時〜2時

【竹皮編みワークショップ】
講師・前島美江
午前の部:10時30分〜12時00分
午後の部:14時30分〜18時00分
定員10名。席があき次第随時。およそ20〜60分
材料費:500円

◎竹林カフェ
 竹や工芸にまつわる資料を展示。お茶のサービスあり。
午前10時〜午後6時

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◎竹皮編みとは
 素材は、あのおむすびを包む竹の皮。それを細かく裂いて巻きながら針で縫い込むコイリング手法という丈夫で手ごたえのある技法で作られます。ドイツ人建築家ブルーノ・タウトによるデザイン指導と、上州高崎の地で草履表(南部表)を作っていた職人の技術によって、新しい伝統工芸が創りあげられました。福岡県八女地方に産する上質な白竹(学名カシロダケ)を用い、すべてが手仕事ならではのあたたかいぬくもり、素朴さの中にある健康的な力強さを手にとっていただければ感じていただけるはずです。パンかごやヤーンバスケットをはじめ小さなボタンからコースター、椅子の座面、などさまざまな場面に生かされております。ワークショプでは竹皮編の感触が味わえる「花かご作り」を実施します。

◎映画紹介
 竹の皮を使った工芸品を作る技術「竹皮編」。群馬県でその唯一の継承者となった前島美江を追ってカメラは福岡県八女市へ飛ぶ。
 やがて、昭和初期に来日したドイツ人建築家ブルーノ・タウトが編み出し、高崎市周辺に広まった伝統工芸の現在の危機的状況や、竹を取り巻く世界を映し出す。
 われわれ日本人が長い間付き合ってきた竹と人々をめぐる物語だ。
 日光下駄・本ばれん&浮世絵師・羽箒など関東一円に拡がる職人たちの巧みな技、関西の竹皮商、履物屋をめぐる流通の歴史、さらには竹皮にまつわるお茶道、身分制社会のありようにまで踏み込んでいく、竹と人間の壮大な営みを浮き彫りにするロードムービー。
 2013年/監督:青原さとし/音楽:石塚俊明(頭脳警察)/製作:新日報

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◎講師紹介
前島 美江(群馬県ふるさと伝統工芸士、群馬県高崎市在住)
 ダムに沈んだ村、越後奥三面民俗調査を経て、ブルーノ・タウトが高崎の雪駄職人たちとつくりあげた竹皮編み工芸をただひとり伝承することとなる。工芸品の材であるカシロダケの皮は福岡県八女でしかとれない。しかし需要が激減する中、「もう送れない」という便りをきっかけに、群馬県高崎から福岡まで通っての竹林整備をはじめたのが2002年。2006年には、「八女カシロダケ活用プロジェクトかぐやひめ」を立ち上げた。活動は地元のNPO団体との連携などの広がりを産み現在に至っている。
 2008年からは映像記録も開始し、2012年に映画「タケヤネの里」として結実。現在地元群馬での後継者育成事業を主に、各地で上映会・個展・教室を開催している。

青原 さとし(ドキュメンタリー映像作家)
1961年 広島市生まれ。龍谷大学仏教学科卒。映像を志し上京、1988年民族文化映像研究所入所。所長・姫田忠義に師事し、日本列島に伝わる様々な庶民の生活文化の映像記録作業に携わる。2002年退所後は、独立してドキュメンタリー映画の制作を行う。作品に『土徳-焼跡地に生かされて』『タケヤネの里』『『藝州かやぶき紀行』など。
 鹿児島県歴史資料センター黎明館の川野和昭氏が企画した悪石島の竹の焼畑の再現実証映画『竹の焼畑』にも携わっており、竹と自然と人間の関係について探求を続けている。
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◎チケット取扱所
島根県民会館チケットコーナー・松江プラバホール・今井書店(田和山のグループセンター店、学園通り店、出雲店、出雲夢タウン店)
木次チェリヴァホール

主催●NPO法人さくらおろち
共催●「タケヤネの里」上映実行委員会・松江キネマ俱楽部
後援●松江市・出雲市・雲南市・奥出雲町
問合せ先:NPO法人さくらおろち TEL/FAX 0854-48-0729 (平日9:00〜17:00)担当:面代(オモジロ)

※このイベントは「竹林はなぜ放置されるのか〜〜斐伊川流域圏で考え動くための連続環境セミナー」のひとつとして、しまね自然と環境財団平成26年度環境保全活動の助成を受けています。

開催方法

対面のみ

開催地

松江市

分野

地域・まちづくり 農山漁村・中山間 文化・芸術の振興 環境・エコロジー

未登録

登録日時

2014年12月08日 21時14分

更新日時

2014年12月08日 21時14分