「なぜ竹林は放置されるのか」を足元におきつつ、しまねで環境を問い直す連続セミナーの第2弾。
プレゼンターに藤田容代さんをお迎えして、ラートカウを読みます! テキストは『木材と文明』。
参加して読むか、読んで参加するか、読みながら参加するか。
あなたはどうする?
【日時】
11月1日(土)
13:30開場
14:00〜16:00
【場所】
島根県民会館201
【定員】
15名(申込先着)
【申込み】
FAXかE-メールで、<11/1のセミナー参加希望>として「お名前・連絡先・人数・参加動機(ひとことでよいので)」をいただき、お送りください。
受付確認のメッセージを折り返します。
NPO法人さくらおろち宛(担当:面代)
TEL&FAX.0854−48−0729
sakura-o★bs.kkm.ne.jp
(★を@で置き換え)
===論点端書き====
・生活に近いところで生産が行われる場合に、木材の利用には森林を持続的に利用するということが内在している。だからこそ、領主・国が行う「森林管理」は森林資源に対して収奪的に働き、農民が行う小さな森林の経営は(所有・相続が担保される限りにおいて)持続的である。
⇒テーマ①森林の公的管理への期待が時折議論されるけれど、国・自治体が管理することで森林は守られるのか?
・しかし、木材の利用と森林の持続は必ず両立するわけではなく、木材の消費と森林が遠くなったいま、エネルギー消費等の利用が進むことは、森林の持続性を担保しないのではないか(使用価値と交換価値の矛盾)。
⇒テーマ②木質バイオマス発電に対して、森林地域に住む私たちはどのような態度を取るべきか?
・「木材生産林は美しい森でもある」
⇒テーマ③針葉樹造林の失敗への批判が大きすぎて、スギ・ヒノキの木材生産林があまりにも顧みられなくなっているが、どこまで本当に悪なのか?
・私たちの暮らしと森との関わりはだんだんと遠くなり、顧みられなくなった森林の荒廃が進んでいる。木材から工業製品へと材料が代替されていくにつれ、職人の手作業に求められる質が下がり、労働者は代替可能なものとなっていった。
⇒テーマ④木材・森林との関わりが薄くなり、私たちは何を失ったのか?
・森は誰のものなのか。森は誰が管理すべきなのか。私たちは森とどのように付き合うべきか。
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【プレゼンタープロフィール】
藤田容代(ふじたやすよ)
島根県中山間地域研究センター 主任研究員
東京生まれ・東京育ちながら、森林に興味を持ち、大学では自然研究サークルに入部。野草を食べたり動植物を観察したりと、フィールドワークの魅力にはまる。学科は森林科学を専攻し、森林経営や林業経済・林業政策などについて学ぶ。(東京大学大学院生命科学研究科 森林科学専攻修了)
東京都庁に林業職で入庁。6年間の勤務の間、水道水源林管理や林業普及指導員等を勤めた。
都庁退職後、アミタ(株)(のち、(株)アミタ持続可能経済研究所に分社)に入社。
平成23年4月から現職。中山間地域のコミュニティ再生支援や、外部人材による地域づくりなどの研究を行っている。