くにびき学園では、普段の学園の雰囲気や学習内容を知っていただこうと、年に2回、公開講座を開催しています。オンラインを併用し、今回は県内11のオンライン会場を同時中継して開催しました。
今年2回目の公開講座は、移動スーパー・とくし丸の創業者、住友達也さんを講師に迎え、事業を立ち上げた経緯、目的や、単に商品を売るだけではない、移動販売だからこそ生み出せる付加価値・・・その社会的役割や可能性について、お話をしていただきました。
経済産業省の調査によると、平成26年時点で、日本全国の買物弱者数は約700万人であると推計されています。これは、島根県の人口約65万人の約11倍です。
50代の時、ご自身の母親やその周りの人たちが買い物難民化していることに気づいた住友さんは、「流通業はまったくの素人だった」状況から、とくし丸を創業。今では全国で1,150台のとくし丸が走る状況になりましたが、規模の拡大による売上追求ではなく、「買い物難民をなんとかしたい」という熱い思いは、創業から11年経った今でもブレていません。
受講者からは、「とても良かった」「参考になった」「勇気づけられた」といった意見のほかに、
「自分が住む地域も商店がなくなって買い物に困っている。これからの地域に移動スーパーのような仕組みが必要だ」
「以前働いていたスーパーの社長に一度話をしてみたい」
「とくし丸の販売パートナーに興味を持った。買い物が困難な方の役に立ちたい」
など、この講演をキッカケに地域の買い物支援の動きが出てきそうな感想もいただきました。
住友さん、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
移動スーパーとくし丸
https://www.tokushimaru.jp/