人口減少や少子高齢化に加えてコロナ禍ということもあり、人間関係の希薄化が懸念されています。さらに、厳しい経済情勢による生活不安も強く、人々や地域が抱える課題も深刻化・複雑化しています。そうした課題の解決には、誰も孤立化させないような支え合える地域が必要になってきますが、そのために何をしたら良いのかというのは難しい問題です。
そうした問題解決のヒントが実践報告と講義を通じて学べるように「ふくしの学び合い推進セミナー」を8月21日(日)、出雲市の朱鷺会館で開催しました。会場とオンラインであわせて75名の方に参加していただき、学校・社協・民生児童委員等さまざまな立場の方が顔合わせできる場ともなりました。
最初に、2市町社協が取り組んでいる「地域に根差した福祉教育」の実践報告を聞き、関わり合い、支え合って生きていく地域づくりを行っていくための方法を学びました。福祉教育というと、車椅子体験等をイメージする方も多いかと思いますが、2市町社協はこの体験に終わらず、児童・生徒が「自分たちにできることは何か」、「逆に自分たちが支えてもらっていることもある」ということまで考えられることを実践されていて、参加者も非常に参考になったようでした。
講義では、大阪教育大学 教育学部 特任教授の新崎 国広先生をお招きし、手話と楽しいおしゃべりの時間を交えながら福祉についての幅広い内容を学びました。先の実践報告の内容も交えながら島根に合った福祉教育について教えてくださり、参加者からも「先生の想いの深さに福祉教育推進へのエネルギーをもらった」、「福祉教育全般にわたって、これほど幅広くお話が聞けたのは初めて」と自分の仕事・活動等のヒントとなる事が多い、身になる講義となりました。
写真の3枚目と4枚目にもある先生の手話は「ボランティア」という意味があります。「離れたところで歩いていた人が寄り添って歩いていくこと」というところからきている手話です。家族で、職場で、地域で、あらゆるところで人と人とが寄り添っていけるように、「相手の立場になって考える心」を持ち続ける大切さを学ぶ事ができました。
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