海洋プラスチック問題に取り組むくにびきエコクラブでは9月26日、まつえ環境市民会議の呼びかけで松江市鹿島町古浦海岸で実施された漂着ごみ回収作業に、会員7名で参加しました。同海岸で毎月2回地道な清掃活動を続けている地元団体「はまひるがお」を中心に、市民ボランティア70余名が参集。曇天の空から時折雨の降りしきる中を約1時間、浜辺に散ってごみを拾い集めました。
台風の季節でもあり波打ち際には流木や材木が目立ちましたが、何といっても多いのがプラスチック製ごみで、漁具、ロープ、使い捨て容器包装、園芸用品など多種多様。砂を掘ると、紫外線や波の影響で劣化し小片化していったプラスチックの破片が星くずのように出てきます。プラスチックは自然分解されず半永久的に残るため、鳥や海洋生物による誤飲により生態系に悪影響を及ぼします。それを防ごうと、砂浜で微細なプラスチック片を回収しようとしても現実的には不可能で、結局は日常生活でプラスチックの使用を極力減らすしかないと再認識しました。
家族5人で来ていた参加者の一人は「小さなプラスチック片の多さに本当に驚いた」と感想を述べるとともに、今年春にも家族だけで自主的な海岸清掃を行い、コロナ休校中の小学生の孫たちの教育とエネルギー発散のよい機会となったと語っていました。(記:藤井礼子)
追記:写真は以下に表示の1枚のほか、資料1〜3のPDFファイルに多数掲載
9月26日の参加者:74名(内くにびきエコクラブから7名)
回収したごみの量:大サイズごみ袋約200袋分
◎当日の様々な写真をPDF資料として添付