「平成の大遷宮、受け継ぐ日本人のこころとかたち つなぎ~人・物・時間・文化」という演題で、千家和比古氏による講演を拝聴する機会に恵まれました。
私たち「NPO法人出雲神話語り部の会」は、日頃「出雲神話ガイド」活動を行なっており、平成の大遷宮におけるさまざまな”つなぎ”があることを教えていただき、今後のガイド活動にとても参考になりました。講演の内容は次の通りでした。
Ⅰ 出雲大社の場所背景
①潟湖の畔の環境②潟湖の畔の交流文化③”聖地”の伝統④山(森)・水に 抱かれた、「川合」に選地の祭場古環境⑤”川合”と神の社・神の杜⑥歴史 的な”わだち”
Ⅱ 「遷宮」とつなぎ~有限なつなぎによる永遠性の生成~
1.まずは本殿の大屋根解体から
2.檜皮にちなむ”つなぎ”
①職人の思いを、さらに次代に”つなぐ”②修理の”檜舞台”の檜皮葺き ③檜皮葺きに至るまでには、様々な職人による”つなぎ”④ところが”つ なぎ”が断絶すると!
3.未来への”つなぎ”~60年後以降のつもりが・・・~
4.さまざまな職人の”つなぎ”
Ⅲ 病院再開発のつなぎ
1.二柱の女神の縁結び
2.うむがいひめ・きさがいひめの神語り
3.ちなみに、この病院のシンボルマーク
①出雲大社の大国主神の医療伝承②薬草への強い感心③最古の用薬・処 方集の特徴④都への薬草の貢納
Ⅳ
Ⅴ 神殿構造が語るつなぎ
1.”高大神殿”という評価
①古代(970)の教科書に記された建造物のNo.1~No.3
2.高大神殿の中心柱が”つなぐ”もの
①神話史のターニングポイント”国譲り神話”②天安河の架橋の「打 橋ー岩根御柱」の歴史的な伝統心意
3.なぜ、神殿に関わって相対存在間の”つなぎ”の伝承表徴が?
①思われがちな日本の「神々」の世界構造観②日本神話上における 「神々」の世界
Ⅵ ”相対性の通奏低音”が生み、つなぐ心意
1.旧暦10月、出雲は”神在月”
2.置き去った幼児画の視座感性を再評価する!!
3.”八雲絵”が語るもの~完成・完全・完璧統一などへの相対観念~